adish intelligence

アディッシュ株式会社のエンジニアブログです。

私が感じるフィリピンという国 (後編)

adish のフィリピンオフィス(adish international)に勤務する岡安と申します。
前回に続き、今回もフィリピン情報をお伝えします。

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  1. 私が感じるフィリピンという国。 <- 今日はここの後編
  2. 皆が嫌いな英語。
  3. マニラで進めているプロジェクトや、現地のIT開発会社について。

治安は?

渡航前に友人や家族から心配されたものです。当の私も知識が無く不安でした。
実際は悪いところもあればそうでもないところもあります。
ただ、「何と比較するか」であり、東京と比べたら悪いです。フィリピンの中には東京よりも治安の良い地域もあります。

物価は?

(執筆時のレートです)
国産品は安いですが、輸入品は日本よりも割高に感じます。
国産で安いものとして、移動代は日本の都心のバスを200円だとすると近距離のジプニーという乗り合いバスで15円、タクシーは渋滞にもよりますが10キロで300円位。野菜は高地で取れるので若干高め。ビールは70円程度。タバコは130円程度。生うには市場ですが1キロ1800円です。ココナッツは1つ100円程度で買ってますが、それでも田舎に行けば安いと言われます。アメリカの映画が日本より1ヶ月早く封切り、しかも500円くらい。(ただし字幕なし)

高いものは、日本でも有名な大手アパレルメーカーの衣類などの外国製品、ラーメンが1000円程度、電気代は日本と同じで収入比に比べ高いです。
ワインや乳製品はとても高く、物ではありませんが所得税も高いです。ガソリンは日本より2割安いですが物価感覚を考えればとても高く感じます。
あとホテルは東京よりも少し安い程度でとても高いです。

その他のフィリピンという国について

書ききれないので少し雑になりますが以下のようなものも。

カルチャーショックだったこと

  • 9月にメリークリスマスと言われ、12月はテンション高すぎて仕事にならない。
  • すごーく日本のアニメ好き。
  • 給料が月に2回。1回だと月末までに使いきっちゃうから。
  • スプーンとフォークで食事。
  • 全員がちゃんと英語を話せるわけではない。学校で勉強した人だけ。
  • フィリピン人はほぼ泳げない。学校で習わない。
  • 誕生日の人が周囲におごらないといけなく、逃げる為に誕生日に休む人も。
  • LGBTにとても寛容。ただ祖父母世代は駄目みたい。
  • お葬式は一週間かけて盛大に宴会をする。
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意外と良いところ

  • 優秀な人材を日本より採用しやすい。
  • 会話が英語で全部済む。
  • ビールを5本程度頼むと、1本おまけされる。
  • 地方の海がとても綺麗。しかもまだ荒らされていない。ただし遠い。
  • どこでも英語表記だし、英語が話せれば生活に困らない。
  • 思ったより和食屋がある。
  • 利用したい通販サービスが無いのでお金を使わなくなった。
  • 花粉症がない!
  • 近隣のアジア諸国に短時間で安く行ける。
  • 日本と時差が1時間しかなく、あまり遠くない。
  • 夏服だけなので荷物が少なくて済む。洗濯が楽。

辛いところ

  • 空港がすごく混む。経済発展を反映?
  • 渋滞が辛い。通勤ラッシュ時は車の移動を諦める。
  • インターネット(回線、携帯)が遅くて高くて辛い。
  • お役所の対応が遅い。プロバイダーも。
  • 急に公的な休みが決まる。1週間前とか。
  • お一人様席が基本存在しない。一人でレストランに行くと辛い。

結局どこでもコミュニケーション

人との接し方については苦手ながらに最大限気を使う努力を怠りません。
この国では私は外国人ですし上司だからとか年上だからって威張ってはいけません。あくまでもこの国の人々をリスペクトして仕事をさせてもらわなければなりません。当然この国のルールには従わないといけないしましてや日本ではこうだ!なんて事は絶対に言ってはいけません。
また、彼らはとてもナイーブな性格の持ち主が多く、とても傷つきやすいですので問題があった時もやんわり理由を親身に聞くことを心がけてます。

今私が感じること

過去にMade in Japanがもてはやされた時代がありました。よく考えると先人が妥協をせず物作りに励んだ結果だと私は考えます。
私は他国でそれが出来ないとは思っておらず、一生懸命仕事すれば、国も人種も関係の無いどこでも可能だと考えます。(ノウハウの蓄積はあると思いますが)

今は渡航前に目的としていた「組織でシステム開発」が順調に出来るようになり、ようやくスタート地点に立てたところです。これからどんどん仕事を進めていける事に 喜びと興奮を自分に感じてます。
また、将来今私と仕事をしてる彼らが、仕事をしっかり覚え、外国人が主導ではなく彼ら自身でビジネスができている状態がいつか来る日を夢みています。

次は海外での仕事で切り離せない「英語」についてフォーカスを当てます。
ちなみに私の英語レベルは高校で赤点(落第)取ったレベルです。
その観点からおこがましくはありますがご説明させていただきます。